症状はメッセージ
この本に、
症状はメッセージ、なのだと、のっけから書いてあります。
つまり、
抜毛症もメッセージ、ということでよいとおもいます。
私個人の備忘録として、著者の斎藤学せんせのツイートを以下に集めました。
キーワードは「症状」と「メッセージ」!
『症状に隠されている本当のメッセージ』それを知るところから、問題の解決は始まります。しかし、通常それらを知るのは本人だけでは相当困難なことです。斎藤学ネットグループカウンセリング http://t.co/9lTmTtHlCl #acjp #menhel
— IFF Co.,LTD. (@iff_co_jp) 2015年10月2日
過食/拒食、怒り、不登校、リストカット、アルコール依存、暴力など、心の問題を原因とした症状は様々な形をとって表れてきます。一見「問題行動」にしか見えないでしょう。しかしこれらの症状の裏側には、必ず何らかの「メッセージ」が隠されています。斎藤学
— IFF Co.,LTD. (@iff_co_jp) 2016年3月25日
それにしても患者と呼ばれる人々は、なぜ症状行動にしがみつくのか。おそらく症状が患者から「患者を取り巻く人々(特に家族)」へのメッセージになっているからだろう。☞「家族依存のパラドクス」(斎藤学)http://t.co/LNeepplN
— IFF Co.,LTD. (@iff_co_jp) 2012年12月14日
アディクションは厳密な意味での病気ではありません。
— IFF Co.,LTD. (@iff_co_jp) 2010年8月18日
それはあなたに宛てたメッセージ(伝言)なのです。
「過食」という行動は言葉にするなら、「お母さーん」という叫びです。
ですから、あなたの目の前では症状が軽くなるはずです。
斎藤学 http://bit.ly/cNkx4n
主体が意識している他者へのメッセージは「要求」であるし、半ば気づいているものなら「愁訴」である。まったく気づいていない(ないし気づきたくない)メッセージは「症状」と呼ばれる。(斎藤学「家族という名の孤独」P185) http://t.co/tCCHZVLj
— IFF Co.,LTD. (@iff_co_jp) 2011年12月2日
こういうのみてると、医学というよりは、哲学とか、禅問答とか、そっち方面から攻めたほうがいいかもしれないですね。
どうしても、病院で治るわけないじゃん!と思っちゃうのです。ツイッターで、病院に行ったほうがいいですか?とか聞いてる人、けっこうたくさんいらっしゃるような気もするのですが、ほんと溜息しか出ない。てか、そんなに行きたいなら、ツイッターで聞く前に、自分で決断して勝手にいきゃーいいじゃん、、、とすら思う。偶然目にすると、ほんとたまるんですよね、いろいろ。話聞いてもらえて楽になるのなら、それはそれでいいんですが、効力2-3日程度じゃない?
ほんで、
メッセージであり、かつ、ダミーであると、、、
頭の中が、こんがらがる?
こういう問題(超難問!)を解くには、
やっぱり、10年とか、15年とか、普通にかかるのかもしれません。
抜毛行為がなんなのか(意味とかメッセージとか)?をわからずして、治りませんよね、ふつう。
— Trich SHG (@trich_japan) 2017年11月5日
ダミー(=本物の替わりとなるもの。見本。模型。モデル人形。替え玉人形。マネキン人形)
と戦っても、そりゃ、治らん。
抜毛症は<ダミー>ですからね。
このダミー、ホンモノと見紛うほどに、精巧に良くできており、多くの人が「ダミー(抜毛症)が敵なのだ」と、間違う気持ちもよくわかる。
— Trich SHG (@trich_japan) 2018年1月16日
モラル・ハラスメントの心理構造 / 書評?じゃないけど
「あなたのため」「仲良くしよう」「人間は皆同じ」はすべて嘘! あなたは誰かに巧妙に心を傷つけられていないだろうか。 https://t.co/LXsjzJ0C8V
— 加藤諦三先生 シメのお言葉bot (@kato_taizo) 2018年1月17日
さっそく、キンドルで読んでみたところ、
冒頭がこれ↓
キャー!ですね。
最も望ましい親は子どもを愛している親である。
次は子どもを愛していないが、そのことを知っている親である。
最悪は子どもを愛していないのに、愛していると思っている親である。
最悪よりもっと酷いのは、子どもを情緒的に虐待しながら、子どもを愛していると信じこんでいる親である。彼らは、自分は子どもを愛している「愛の人」と思っているが、実はサディストである。
① 最も望ましい親は子どもを愛している親である。
② 次は子どもを愛していないが、そのことを知っている親である。
③ 最悪は子どもを愛していないのに、愛していると思っている親である。
④ 最悪よりもっと酷いのは、子どもを情緒的に虐待しながら、子どもを愛していると信じこんでいる親である。彼らは、自分は子どもを愛している「愛の人」と思っているが、実はサディストである。
親が①だと、子どもは、摂食障害とか、リストカットとか、抜毛症にならないですからね。直面したくない苦々しい現実ではありますが、②か、③か、④か、見極めるのが、大人になる過程で必要になってくると思います。今、すぐに、見極めなくていいので、と言いつつ、こんなブログを書くという。というか、加藤諦三せんせが、歯に衣着せない系なのです。私の備忘録用。
良記事だったので、ブログにアーカイブ #メモ
良記事なのでぜひ!
お時間があれば、読んでください~♪
東大生よりも抜毛症を発症しちゃった人のほうが有利なのだと、置き換えて読めます!
今年、初めてみたYouTubeも、たまたま安冨先生の東大の授業でした。
異例の43万回超再生。
いかに考え方を変えるか、立ち止まることの重要性、その他いろいろ。
タイトルだけみると、なんの興味もないわぁ……と思われるかもしれませんが、
私は、面白かったです。
親子関係で苦労した人の話は、私は聞くようにしています。
親子関係の話をしていなくても、発言の端々に、その影響が出ているので。
安冨先生も、親と縁を切った人でございます。
自分の物語は、きっとこんなのじゃないはず
ひとりひとり、自分の物語を生きてるんだと思う。
— 細川貂々 (@hosokawatenten) 2017年12月23日
「自分には物語が無い」と感じてる人は「わたしの物語はこんなストーリーじゃないはずだ」という否定する気持ちがあるからなんじゃないかなあ。
私がずっとそうだったのです。
でも今無いって思っててもいつか受け入れられる時がくると思います。
細川貂々さんのツイートみて、摂食障害自助グループ:NABAの「なおきくん」という人も似たようなこと言ってたなーと、思いだしました。
日常生活で切実に物理的に困るから、抜毛症を治したい!というのも、もちろんあると思うのですが、
抜毛症の自分をどうしても認められず、
「わたしの物語は、こんなストーリーじゃないはずだ」
という気持もあるかも?
そして「こんなストーリー」を否定したり「こんな物語」から抜け出すために、
何か(医者だったり、薬だったり、占いだったり、彼氏だったり)に依存するのかもしれません。抜毛症の人のみならず、ほとんどの人が、このような依存体質なのかもしれないけど。
「摂食障害の自分をも受け入れ、肯定しなければならない」
と、なおきくんは言った@NABA30周年記念フォーラム
重い言葉だなと思います。
思春期の抜毛症 親が原因のことも / 毎日新聞の記事のまとめ ③
シリーズ第三弾!
このエントリー③が最後になります。
思春期の抜毛症 親が原因のことも / 毎日新聞の記事のまとめ ① - トリコチロマニア 101
思春期の抜毛症 親が原因のことも / 毎日新聞の記事のまとめ ② - トリコチロマニア 101
上記2エントリーの続きです。
最後は、新聞記事の後編を読んでの感想です。
以下新聞記事より抜粋(太字下線は筆者が加工)
●自分で髪の毛を抜いてしまう抜毛症の多くは、思春期に発症します。原因はなんらかのストレスで、日本で過去11年間の抜毛症を調べた研究によると学校に起因するものと家庭に起因するものがそれぞれ半数と報告されています①。学校に関連するストレスは、友人や教師との関係、いじめ、塾に行きたくないなどが考えられます。一方、家庭によるストレスがある子どもには、父親が多忙でほとんど家におらず、教育熱心な母親と過ごす時間が長い、という共通のパターンがあります②。
●子どもが抜毛症と診断されると「こんなにいい子なのに」と母親は言います。しかし、それが子どもにとって心の重荷になっていることに気づいていません。抜毛症の治療は、場合によっては精神的なケアが大切ですが、親に原因がある時は親も同時にケアする必要があります③。
●抜毛症を発症しやすい子どもは、自分のストレスを心の中にしまい込み、他人や親には決して話しません。そのため、抜毛症と分かったら、次はその子のどこにストレスがあるのか、対人関係を観察して見極めることが重要です④。
●教育熱心な母親の期待通りによい成績を取ってはいたのですが、本当に自分がしたいことはできず、それがストレスになっていました。海外留学は楽しい経験でしたが、帰国してまた元の生活に戻り、再発したのです⑤。
●親が原因と考えられる時は診察時のちょっとした対話を通して、親が子どもの本心に気づき、何がストレスになっているかを理解してもらうようにします⑥。
●抜毛症では、親の言動が子どもの心にストレスを引き起こすことがあるということも頭の片隅に入れておきましょう⑦。
●学校生活の悩みや相談にのってくれるスクールカウンセラーの力を借りるのも一つの方法です。しかし、学校の友人に抜毛症であることを知られたくないという人がいます。カウンセリングを受けたい場合は、子どもが行きやすい場所を探したほうがよいでしょう⑧。
引き続き、記事に対する私の意見/①~⑧に対する意見と注釈のようなもの:
①まず、そんな論文あるんですかね?と最初思いましたが、ありました。でも、そんなきれいに抜毛症の原因が「家:学校=50:50」で分かれますかね?(正確には、論文では55%が家庭に原因があるとなっていました)が、私は抜毛症の原因は表面的には学校のいじめなどに見えても、実は親や家庭に100%原因があると思っています。←これについては追って別の記事で書きます。
②父親が多忙で家に不在、母親が教育熱心、以外の抜毛症の発症例はいくらでもある。このパターンだけじゃない。
③あいつら(親たち)、自分に原因あるなんて、つゆほども思ってないでしょ?親にケア(=治療)が必要って言われてもねぇ。自分がなーんも悪くないって思ってる人にケア(=治療)を受けさせることほど難しいことはないわけで。。。これを読んでいる親に言いたいのですが、抜毛症の子どもをどうにかしようとする前に、まずご自身がカウンセリング等を受けられたほうがいい場合も多々あると思います。
④親があなたのために原因のストレスを探ってくれる……なんてことは、これを読んでくれてるほとんどの当事者には起きないと思うので、自分でやるしかないよね。ここに書かれている「対人関係」とは、ご自身の「親子関係」を見直す……ということでよいと思います!
⑤親元を離れていると抜毛症が止まる!というのは、よくある話。覚えておいてね♡
⑥そんなんで気づきを得られるような親なら、そもそもこんな奇怪な症状なんて出ないんですよ!と言いたい。たとえ一時期症状が出たとしても、すぐにその「気づき」とやらを得られるような親なら、子どもの抜毛症は、長期化・慢性化しないでしょう。
⑦結局、"学校も原因のひとつ"というのはバッファーで、本当に言いたいことは親が原因ということなのだと思いました!この先生、診療室で親をみて、親が原因だとわかってるんだよね、たぶん。でも、そこをストレートに新聞では書けないと。。。理解はできる。
⑧皮膚科よりもカウンセリングをすすめるという。。。ナイス。
私がいちばん強調したいとこは、この先生も一応皮膚科で医者(=臨床家)なのに、精神科や心療内科に行けと、一言も書いていないとこですね。そういうとこでは治らないってこと、おそらく重々わかっているのだと思う。プラス、自分が皮膚科医なのに「皮膚科で治る!」とも書いていない💦 あー、この人信用できるなと思いました!さすが新聞に書くだけあるなーって。。。
みなさまも、再度記事を熟読のうえ、行間をも、ちゃんと読んでくださいね~!