トリコチロマニア 101

トリコチロマニア自助グループのブログです。旧ブログは"ひとりじゃないよ"です。 email: trichotillomania.japan@gmail.com

性的虐待の自助グループ


私は、基本、過去を振り返ろう派なのですが、親や近親者から性的虐待の被害にあった方は、自分だけで、自分一人で、過去を振り返ることはできないし、しないほうがいいと思うので、自助グループやカウンセラー・臨床心理士の力を借りたほうがいいと思います。

性的虐待は、実の親からのみ被害だけではありません。

児童虐待防止法によると、
性的虐待の加害者は親、または親に代わる保護者だけでなく、兄弟姉妹や親戚、教師、知人、友人、近所の人、母親の交際相手、習い事の先生、児童養護施設などの職員、さらには見知らぬ人からの加害行為も性的虐待であると捉える必要がある。つまり子どもたち自身が言うことを聞かなくてはならないと考えている大人すべてを対象として捉え、信頼を寄せ保護してくれると子どもたちが思っている相談担当者、治療者、カウンセラーもその加害者となりえる。>
とのこと。

治療者、カウンセラーも、加害者となりえることもあることから、治療者やカウンセラーは、断然女性をおすすめしますね、私は。
(余談なんですけど、女性と接するのが苦手という抜毛症の女の子に会ったことがあるんだけど、私はすぐ、あーこの人、女性全般がダメなんじゃなくて、実のところ、母親がダメだんだろうな、、、と思ってしまったのです。その人はお母さんのことは好きと思っているみたいだったけど、実際は(無意識では)嫌いなのだろうなと。母親への本当の気持を意識&整理しつつ、女性の援助者に力を借りるのがいいのかなと。。。)
精神科医のゆうきゆうも自分のセミナーに参加し、かつ、自分のクリニックに通院していた女性(担当医ではなかったらしいが)をレイプしたというゲスいニュースもありました。治療者による加害行為は頻発しているわけではないが、決してゼロではない、ということなのだと思います。ですので、女性を選ぶのがいいかと。その人があまりよくなくても、レイプされることだけは避けられるので。それにしても、なぜここまでひどい人間が病院の経営を続けたり、事件後も本の出版ができるのだろう?いまだに疑問です。週間文春にスクープされたんだけど、読めば読むほど最低な人間のクソみたいな人生が暴露されていました。ここまでクソ人生を送っている人間が他人を救えないって、絶対に。はぁ……書きながら怒りがよみがえってきた。

自分の中でなかなか被害そのものを定義できないこともあるようです。起きたことが、性的虐待か、そうでないか、の判断も自分ではできないという場合もあるようなので、その場合、下記ホームページもご参考にしてください。

www.just.or.jp

siab.jp

その他:
グループ一覧 | JUST | NPO法人 日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン


以下、過去ブログより。

trich-japan.hatenablog.com

trich-japan.hatenablog.com

trich-japan.hatenablog.com

 

中学生の娘が抜毛症です。( from:発言小町 )


読売の発言小町中学生の娘が抜毛症です。の回答に、
「アラフィフ(50才前後)になっても抜毛症がやめられない」と書いてあった。
リンクはこちら ↓
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2014/0830/677290.htm
該当部分を、そのまま抜粋します↓。

爪噛み~爪むしり取りと、抜毛がやめられないまま、現在アラフィフ。。

そう「いまだに全然やめられてない」んですよ。
これ【猛烈に治り難い】んですよ。


【(抜毛症は)猛烈に治り難い】、、、

長年、髪を抜き続けていると、そう言いたくなる気持もわかるような。。。

リンクの発言小町の他の回答もざーっと斜め読みすると、核心を突いた答えはあまりないな。なぜみんな本当の原因から目をそらすのだろう?抜毛症の本当の原因から目をそらして治るわけないじゃん、と、単純に思うんだけどな。。。

人によっては、私のこういう発言は、単なるイヤミでしかないと思うのですが、なぜこの人が【猛烈に治り難い】のか、なぜ私が脱出できたのか、長い間考えてるから、わかるんですよね。髪を抜かなくなってもうずいぶん経つけど、その間もずっと考えてたから。
あともうひとつ言わせてもらうと、ほんとに辛くなるのは、髪を抜かなくなってからなんですよ。って、またこんなこと言うと、反感買うんですよね。どんなにいい人にみえても、どんなにいい子を装っても、アディクション真っ只中の人ってやはり煮えたぎるなにかをお持ちなので、ちょっとしたことで恨みを買いそうで戦々恐々です💦

 



Don't let him brainwash you !(映画:ブルーバレンタインの台詞より)

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めっちゃ好きなんですよね。
この映画の、この台詞。
ここ笑ううところ!!! という意味で。

Don't let him brainwash you !
彼(=旦那)に洗脳されちゃだめよ!
くらいの訳ですかね。
ミシェル・ウィリアムが演じるシンディーさん(看護師)が、ライアン・ゴズリング演じる夫のディーンさん(仕事はペンキ屋さんだったかな?)ともに、勤務先の病院で大げんかをしてしまってから去るときに、同僚看護師から言われるんですよね。ほんとこの台詞のシーン笑っちゃいます?厳密に言うと、ディーンさんが「は?洗脳?」俺が洗脳なんてするわけねーだろ!の思いを込めて振り返るところでめっちゃ笑うんですよー。細かいけど。。

語源由来辞典によると、中国語の「洗脳」が先で、それをあとから英語「brainwash」にしたんだって。直訳ですね。それで日本人も中国語を日本語読みでそのまま使ってると。なるほど。

なぜここまで、芸能ニュースで、誰が結婚したとか、誰が出産したとか、報道されるのかというと、
国民に対する洗脳なのかなーと思う、、、
の、2012年の記事が出てきた。
ぜひ読んでみてください。↓ クリック ↓

trich-japan.cocolog-nifty.com



女の子の育て方(エッジを効かせたバージョン?)


女子として生まれ、こんなエッジの効いた育てられ方をする人もいるのね!!!
ということでご紹介します。こんな親だったらよかったのになー。


作家:井上荒野さんの場合
父には「人は何かしらやらなきゃいけない」と、小さな頃からずっと言われていました。それが唯一にして最大の教育だった。当時、女の子が一般的に言われていたような「いいお婿さんを見つけて早く孫を見せてくれ」というようなことは、絶対に言わなかった。むしろ、それがいちばんつまらない人生だって教えられたんです。自分の好きなことを見つけて一生懸命やれば、お金持ちになんかならなくていい、偉くなんかならなくていい、って。(https://dot.asahi.com/wa/2018061400028.html より抜粋なので、全文を読んでください)

※ 荒野(あれの)って名前、ずっと前からいいと思ってました!かっこよすぎる。そんな井上荒野さんのツイッターこちら


マンガ家:ヤマザキマリさんの場合

 

こんなふうに育てられる女性がいるのね?!とびっくりされるかも?「結婚なんかつまんないよー」と言われて育てられても、なんとおふたりともご結婚されています!矛盾するじゃん!と思うかもしれないけど、こんなふうに育てられると、変に結婚にオブセッション(強迫観念)がなくなるというか、肩に力が入らず、良い相手を見つけられるのかも?それに、結婚をしないなら、しないでいいしねーとも思えるのだろうし。親の力量って、いい意味でも悪い意味でも、子どもにものすごく影響するんだなと。しみじみ。

やっぱあれかな。親に幸せを願われて育てられたら、この結婚が幸せにつながるかも、という局面になると、世間体など抜きで、子どもは自分の判断で結婚を選択するのでしょう。なんかそんな感じがする。親が柔軟だと、子どもも柔軟に考えることができることの証なのかもしれません。

逆に、愛なしで、上記を強制されると、1ミリもずれずに、親の言ったとおりの子どもになる可能性もあります。つまり、例えば……ですけど、頑なに結婚しなかったり、結婚した他人のことをつまんねー奴だなぁーと思ったり、、、まぁ、アウトプットがどうなるかはわかんないけどね。

親の呪縛から解放されずに、一生を終える子どもって、たぶん思いのほか多いですからね~。

エッジの効いたことを子どもに言うときは、愛とともに幸せを願って言う!
というのが大事なのだと思います!

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抜毛症とは、難治性(読み:なんじせい or なんちせい)の現象


難治(なんじ・なんち)とは、
① 病気がなおりにくいこと。なんち。 「 -の病やまい
② 治めにくいこと。治まりにくいこと。
③ むずかしいこと。難儀。難題。 「かれといひ是といひ、かたがた-の様に候/平家 1」
大辞林 第三版より)

抜毛症が、難治性であることを、
人によっては、すでにご存知のかたもいらっしゃると思いますし、
難治性という観点は持ってなかった!全然知らなかった!というかたもいらっしゃるかもしれません。

抜毛症を含む嗜癖はすべて難治性です。

抜毛行為を、
1年やめられない、
3年やめられない、
5年やめられない、
10年やめられない
というのはつまり難治性ということで、同意いただけるかと思います。

風邪だったら、長引いても10日くらいですよね。
いくらひどい場合においても、38度が15日間連続で続くことはありません。
(つまり、風邪と抜毛症は、同列・同類のものとして考えることはできない。全く別のもの、ということになります。だから、厳密にいうと、風邪は病気だが、抜毛症はどうやら病気ってカテゴリーに入らないらしい、、、というイメージまでもっていただけると本望♡)

まったく治っていない人が、抜毛症のみんなを助けたいという。。。
あるあるのパターンなのですが、抜毛症界隈に限らず、そういう人はけっこういます。
言ってる人も、騙される側も、危ういなーと、心の底から思います。
そういう人たちの言うことって、耳心地だけはいいですからね。

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アル中は遠くにありて思うものです。
山にかかる雲と同じで、その中にいる人には、なかなか気づくことができません。
一度、雲の外に出てみないと、視界が確保できないからです。
私の告白が、雲の中で苦しんでいる仲間にとっての蜘蛛の糸みたいなものになったら良いなと思っています。
まあ、私はお釈迦さまではないわけですが。
上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白 の序章より抜粋)

アル中抜毛症置き換えていただければと思います。
難治性であることは重々わかっているつもりなので、神視点で、みんなを救いたいなんてこと、とてもじゃないけど言えませんが、同じ症状の人同志でつながるのもいいと思います(オンラインじゃなくやっぱオフ会ですね)。自助グループの成果はすでに証明されているので。(私もたまに集まってますので、ぜひご参加を~)

抜毛行為まっただなかのことを「雲の中にいる」と言うのはわかりやすい表現ですね。
暗中模索というとストレートすぎるのかなぁ?

ぶっちゃけ、
他の人のことよりも、まず自分だけは、この雲の中から脱け出してやる、くらいでもいいかもしれません。
「そんなの自分勝手じゃないですかー!私は、抜毛症のみんなと一緒に治りたいんです!」と、もしかして本気で思っているんですか?偽善者っぷりが甚だしいですね。かなりヤバいやつですよーそれ。もし本気でそう思っているのなら、抜毛症を治す前に、ご自身のその偽善っぷりをどうにかしたほうがいいと思います。自分のことを偽善抜きで真剣に考えるのって、けっこう大変なんで。。。

自分だけが脱け出すことを考えるんだ!と言いましたが、安易に病院に行けとも、薬を飲めとも、言っているわけではありません。雲の中にいる人って、まぁね、めちゃくちゃ安易になりがちなのです。ここも要注意です。思考のパターンがかなりやばくなってしまうの。
難治性の現象を治すには、早くて3年。人によっては10年スパンくらいで脱け出てやる……くらいに考えることも大事と信田先生も仰っていました。焦るな!ということですね。なにせ難治性なので。今日1冊の小説を読むとか、今日1本の映画を観るとか、そういうところから始めるんですよ。なにせあしかけ10年で治そうとするわけなので。地味な作業です。今、振り返ると、私はその極めて地味な作業の積み重ねで、雲の中から脱け出たような気がします。