トリコチロマニア 101

トリコチロマニア自助グループのブログです。旧ブログは"ひとりじゃないよ"です。 email: trichotillomania.japan@gmail.com

遅ればせながらの参加報告

 
先日の毒母ミーティング6は、個人的には過去の中でいちばんよかったです。
(ちなみに私は後学のために過去すべて参加してます。)

ゲストは勝山実さん。
ひきこもり歴、えーっと、20年以上。
自称「ひきこもり名人」。  

安心ひきこもりライフ ← 勝山さんの著作:『安心ひきこもりライフ』


とかく世間から非難されがちなひきこもりですが、糾弾するのは簡単で、
正直、私も、ひきこもってる人の話でどう毒母ミーティングが展開するんだろう?
と思っていたのですが、ご本人から話を聞かなきゃわからないことはたくさんありました。
本人から話を聞くというのは、大事なことですね〜。
 
勝山さんの話はめちゃくちゃ面白くて、気使ってくれて(「楽しんでますか?」とか「ここに来ているみんなが偉い」とか観客に向けて声をかけていた。)、やさしさがあふれてたなぁ〜。
 

信田先生から「勝山さんのお母さんってどんな人?」と訊かれ、
勝山さん曰く「母親とは直接話したよりも、母親の”こぶし”と話したほうが多かった」とのこと。
 
こぶしと話す=鉄拳制裁のことと仰っていました。
 
勝山さんには妹さんがひとりいらっしゃって、
勝山さんと勝山さんの妹は、お母さんからずーっと鉄拳制裁をくらっていたとのことです。
「妹がねぇ、殴られて鼻血を出していたのを見たときは、うちの家は相当なもんだと思いました」と仰ってたときの喋り方とか声の感じを今でも忘れられないなぁわたしは。
 
鉄拳制裁になるかならないかの基準はすべて 母親の「気分」次第
その日の気分が良ければ殴らないし、気分が悪ければ殴る。
勝山さんは幼いときからそうとう空気の読める良い子だったらしいのですが、
(というか、母親がそんなんだったら、そうとう空気の読める良い子にならざるを得ない。)
それでも、良い子にしてても、母親の気分が悪ければ容赦なく鉄拳制裁が下るとのことでした。
 
小さい子どもは、混乱するし、もちろん傷つくわ、そりゃ。
 
自称ひきこもり名人とのことですが、囲碁にしろ、将棋にしろ、ひきこもりにしろ、名人の領域にいくのは至難だと思います。勝山さんは、もう日本のガンジーでいいんじゃないかと思います。現在進行形で、非暴力・不服従で、闘ってはるなーと。
  
親と絶縁をして、本を書いて、毒母ミーティングまでしている田房永子さんや小川雅代さんのことを、勝山さんは「修羅の道を歩いてる」と仰っていましたが、私も絶縁を手段として選んだから修羅道になるのかもしれません。
ですが、勝山さんも、ひきこもって働かないというのは親への復讐で、その手段も修羅道なのではないかと思います。
  
いつもの論調に帰結して申し訳ないのですが…
いちばんやっかいな人は闘わない人だと思います。

普通にしてたら、闘わせてもらえない相手ですよ、親は。
闘う、闘わない以前に、闘わせてもらえないのです。
なので、こっちがルールを作って、こっちのルールでやらないと絶対に無理です。
つまりこっちが勝つようにルールを作るの。(最初からオセロの四隅を取ってるような…)
 
勝山さんみたいにひきこもって闘うのって、私には絶対に無理だ、無理だよそれ…。
私的には、絶縁のほうが簡単です!どっちも修羅道ですけど…💦。