トリコチロマニア 101

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『女子をこじらせて』からの脱出


アマゾン・エコー・ドットが激安で、ラジオを聞きたくて、結局買っちゃったのですが、(あーあ、アマゾンの思うつぼ、やだなー😩)なんと、キンドルの本も読み上げてくれるのですキンドル積読本もたくさんあるの)。それで、エコーの機械的な声で、たまたま、これ↓聞いちゃって、ぞっとしました。エッジきいてるふうの人たちですらも、こんなにもふつうのことしか言えないんだなーと。

ーーアレクサによる読み上げでぞっとした部分ーー
雨宮:
 さっき「長女」っていう話が出たけど、自分のまわりでこじらせてる人ってたいてい厳しい家で育っていて、自分を振り返っても、がんばっても「もっとがんばらなきゃダメだ」としか言われないことで自己否定感が強くなったのかな〜と思わないこともない。けど、もう三十代も半ばになって今さら「親の教育が〜」とか、親のせいにするのもろくでもないと思うの。
久保: こじらせてる人って、みんな親のせいにはしてないと思う。厳しい親だったかもしれないけど、育児放棄されたわけでも暴力ふるわれたわけでもないじゃん。だからやっぱり親のせいじゃなくて「自分は自分でダメになったんだ!」と思うよ!
雨宮: 自分は自分でダメになった……(笑)。キツいわ〜。
女子をこじらせて』(雨宮まみ 著)より
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なんか、久保ミツロウさんと雨宮まみさんのこの対談、全部じゃないけど、部分的にかなりキツイ!機械的な声で聞くと、キツさが1000倍くらいになるような感じがする。

対談の中の親うんぬんについての私の感想は、「はいはい~、常套句常套句、みーんなこれ言うよねー」ってやつなんですが、久保ミツロウさんも、雨宮まみさんも、おそらくアダルト・チャイルド(AC)関連の情報をどこかで聞きかじって、本格的に勉強する気にもなれず、親のせいにすることを全否定!という感じなのかな?と想像します。私による、いいかげんな分析だけど。
でも、あちら側からすると、「最近、親のせいにする人多いよね~」という感じなのでしょう。

そして、親のせいにできなかった雨宮まみさんは自殺してしまった。この久保ミツロウさんの言葉:「自分は自分でダメになった」という定義、そうとうきついなと私は思います。子どものときからずーっと、自罰的な感情を抱えて育ってきた人に、まだ、自分のせいにしろというんだなーと……。
もちろん久保ミツロウさんのこの言葉のせいで、雨宮まみは死んでしまったのよー!なんてことは思いませんが、親のせい、親が起因で、死んじゃったんだろうな、とは容易に想像できてしまう。

ACは危険思想、と信田さよ子先生は言った。
そのとおりだと思う。危険思想だから、多くの人が避けてしまうのです。

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女子をこじらせて (幻冬舎文庫)

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重すぎる母、無関心な父 (静山社文庫)

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アダルト・チルドレンという物語 (文春文庫)

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