トリコチロマニア 101

トリコチロマニア自助グループのブログです。旧ブログは"ひとりじゃないよ"です。 email: trichotillomania.japan@gmail.com

親がとんでもない場合における子の3つの展開


親がとんでもない場合における子の将来の展開としては、3つ考えられると思います。
 
◆ ひとつめは、犯罪者(昔の独裁者も…かな)
◆ ふたつめは、精神疾患患者・心を病んじゃった人
◆ みっつめは、アーティスト・ゲージュツ系の人など
 
こう言い切ってしまってもいいと思います。
 
この3つを並べると、「あぁ、なんとかアーティストとかゲージュツ系のグループに入りたかった…」となりますが、ニルバーナのボーカル:カート・コバーンは、今さら言うまでもなく、まさにこのグループに入った人です。
 
常軌を逸するCDセールス(アルバム『ネバーマインド』の売れ方は、マーケティング的には分析不可能と英語版Wikipediaには書かれています。、全世界ツアー、莫大なお金を手にし、これ以上ないくらいバンドは成功しました。 けれども、ご存知のようにカートは27才で自殺しちゃった。
カートの遺書には、「7才のときから、俺はダメになったんだ…」的なことが書かれています。
抜粋:but since the age of seven, I've become hateful towards all humans in general. )
7才のときに何が起きたのかというと、カートの両親が離婚したそうです。
家族の葛藤が比較的少ない環境で育ってきた人なら、27才の大人の男性が、遺書になぜこのようなことを書くのか、まったく理解できないのではないかと思います。でも、私はわかるけどね。

7才の出来事はその後の人生を支配してしまう。
そして、心の穴は開いたまま。何ももってしても埋めることはできない。。。
(ということを自覚できたら、そこから人生変わるし、カートも自分の穴に気づけたら死ななくてすんだのかもしれません。もしくは遺書に書いてるくらいだから気づいていたんだね。はぁ…気づいてもどうしようもなかったのかな、悲しいなぁ。まぁこの遺書を書いているときは、カートはうつの絶頂かと思いますが…。)

 
 

ただし、ゲージュツ系の人すべてが、めちゃくちゃな幼少期、めちゃくちゃな家庭環境、めちゃくちゃな親に育てられてきたんだ!とは言い切れないと思います。アートの世界においては、親めちゃくちゃ系の人が圧倒的に多いと思いますが、私の好きなミュージシャンはどうやら違う。私の鋭い分析をもってしても、そっち系じゃない感じで、どう考えても親との葛藤はなさそう。むしろ親の育て方が最強に良かったと思うんです。親めちゃくちゃ系が多いゲージュツ界ではかなりの少数派だと思う。そういう意味においては"ごくごくフツーの親"に育てられてこなかったと言えるかもしれません。フツーはなにも生み出さない?!
親が最強に良いバージョンで、良い環境の中で育ってきた人でも、「何かを表現せずにはいられない人種」っているんだなぁーと思いながらファンしてます。