トリコチロマニア 101

トリコチロマニア自助グループのブログです。旧ブログは"ひとりじゃないよ"です。 email: trichotillomania.japan@gmail.com

スルメとぬか漬け

 


これはアルコール依存症トピックでは、よく例えとして使われます。
もはや、イカでも、生のキュウリでもない自分を自覚しましょう。ということなのだと思います。

アルコール依存症も抜毛癖も、広義の意味では同じカテゴリーに入ります。
もちろん完全に同じではないけど、ACや共依存という単語が生まれる元になった、アルコール依存症から、私たちが応用できることはたくさんあると思っています。

 
抜毛症の人が、呪文のようにお題目のように「絶対に治す」と言うとき、私はそこに、違和感や、狂気を感じるのですが、きっとそれは、スルメやぬか漬けになってしまった自分を自覚できておらず、今はこんな私でも、イカや生のキュウリに戻りさえすれば!…… という起き得ないことを、ただひたすら願っている状況に、ひっかかってしまうからだと思います。

私は、髪の毛が元に戻らないとは言ってません。
髪が、すべての毛穴から生えてきて、もとに戻ったとしても、
一旦、依存症で変性してしまった人は、スルメやぬか漬けになってしまった人だと思うのです。

この変性は、地球上のすべての人たちには起こらなくて、
依存症の人にしか起こらなくて、その意味では特権階級じゃんと思います。
なぜなら、この世の、裏の裏まで見れるような気がするし、裏の裏までわかるような気がするし、私はこうなってよかったと思っています。心底。

何も、イカや生のキュウリのままじゃなくてもいいじゃありませんか。って思いませんか?
スルメにはスルメの、ぬか漬けにはぬか漬けの良さがあるので。